こんにちは!
ママ社労士のままてぃーです。
先日本屋で平積みになっていた文庫本35歳の教科書 今から始める戦略的人生計画 (ちくま文庫 ふー29-18) [ 藤原 和博 ]がとても気になり、内容を深読みすることもなく、ぱっと見で衝動買いしました。

私は読書感想文を書くのが苦手、そもそも文章を書くのが得意でないため、こうやってブログを綴ることを通してトレーニングをしているところなのですが、この本はとってもお勧めしたいと思い、記事として取り上げることにしました。
成長社会から成熟社会へ
私は現在36歳、はからずしてこの本のターゲット層ということとなります。20歳の時に美容師として社会に出て早16年の月日がたち、その期間には転職も結婚も出産も経験しまさに人生最大の変化があったといってもいい位濃い時間を過ごしてきました。
そんなタイミングでこの本を読んで「今は成熟社会」というキーワードがとても大きな存在に感じられました。
イケイケどんどん、会社は終身雇用が原則で昇進コースは転勤アリ。定期昇給があり、そこまで頑張らない人でも一定の食い扶持は確保できるような社会が「成長社会」私の親の世代なんかはど真ん中だと思います。高度経済成長~バブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災を経験した年齢層です。
しかし、右肩上がりの成長社会はもう終止符が打たれこれからは「成熟社会」の中を私はどう生きていくのか、自分の武器をどう磨こうかということを考えさせられました。
10000時間
10000時間、これは世の中の天才と呼ばれる人たちがどれだけその物事に時間を費やしたかという時間だそうで、1日10時間費やしたら3年ほど、1日2時間なら14年という計算だそうです。
筆者は20代に「仕事の1000本ノック」を行うことで色々な力を身に着ける時間が必要だと説いていました。それも10000時間に繋がることなのでしょう。
巻末に古市さんのエッセイが掲載されていて、上記の部分にも触れていましたが、すでにその年齢を過ぎている私たち、救いようがないのか?といえば、まったくそんなことはなく、「今まで自分が時間をかけてきたこと、わたしにとっての10,000時間、それが得意だと胸を張れることなのでは」と説いていました。
これに私はとても思い当たる節がありました。
分かりやすさでいえば、美容師として髪を切った時間、不器用であっても人一倍練習し努力を重ねた人は「努力の天才」となって評価されるような技術者にどんどん成長するのでしょう。
では私は?7年で美容師を辞め、その後社労士を目指して転職をしました。この本を読んだ後に振り返ってひらめいたことは「対人コミュニケーション」このスキルは美容師時代から今に至るまでずっと傍らにあったものです。
聴くこと、話すこと、話してもらうこと、相手のニーズを聞き出すこと
「英語の学習を1万時間行ううちにペラペラになりました」
というような分かりやすさではありませんが、この対人コミュニケーションは知らず知らずのうちに鍛錬され、自分の財産になっているのだと改めて感じています。
むやみに自分探しの旅にでるよりも、すでに自分が持っているものを掘り起こす宝探しをする感覚です。
会社以外に打ち込めることをふやす
この本の中で、仕事で必要なこと以外にも、同時に昔から好きだったことにとことん打ち込むことも推奨していました。
私に置き換えると、社労士の仕事以外に、「旅行」が大好きです。国内外問わずその土地その土地のことを調べたり暮らすように旅をすることが夢でもあります。
この旅行好きという分野を突き詰めていったら、もしかすると…
・旅行会社に特化した社労士
・ツアーコンダクターさんの労務管理に強い社労士
・社労士が提案する旅行商品
・顧問先の研修旅行の提案
等など、好きこそものの上手なれとはよく言ったもので、今の仕事に新たな展開を仕掛けることが出来るかもしれません。
まとめ
今回、本当に心にずしっと響くものがあり、一人でも多くの方にこの本の存在が知れ渡ってほしいなと感じて、読書感想文の苦手な私ではありますが紹介をさせていただきました。
テンポよくすらすらと読めるので、私は育児の傍ら2日で読破できました。今のタイミングでこの本と出合えたのは何かの巡り合わせではないかと思うくらい、今回の本のチョイス、とても良かったと自負しています。
どうか一人でも多くの方の目についてほしいなと思います。(私がいつも読んでいるブロガーさんにインスタDMでオススメしたらさっそく購入してくださったようで感謝!)
それではまた!